仕事紹介

最新の溶接技術を駆使し、未来の製品の“根幹”を創る。

どこにでもあるものではない、“試作”に魅力を感じた。

昔から自分オリジナルの手作り品が大好きで、ホームセンターで木材などを買って家具や犬小屋などをよく自作していました。最近、テレビや雑誌で話題になっているDIYですね。とにかく、『誰も持っていないモノを創りたい』という想いが強く、トピアに入社したのも“試作”が魅力だったからです。私が担当する溶接組立は、板金プレス、レーザー加工の次の工程であり、様々な溶接技術を用いて各部品を接着し、最終製品を創り上げていきます。一言で溶接といっても、アーク溶接(TIG・MIGなど)やスポット溶接、電子ビーム溶接、レーザー溶接など種類が多く、その特徴やメリット・デメリットも様々。素材や板の厚さによって溶接機を使い分けるだけでなく、素材を表面だけ溶接するのか、それとも奥深くまで溶接するのかといったところまで考えて溶接します。

溶接技術の進歩に対応し、これまでなかったものを創り上げたい。

試作分野における溶接の役割とは、より高い溶接強度の実現と量産性の検証です。主要顧客である自動車メーカーからは、軽量化の観点からアルミの溶接技術を確立してほしい、という要望を数多くいただいています。アルミの溶接は特に難しく、世界の自動車メーカー各社が模索している段階。アルミの溶接には、金属に電流を流して、その抵抗熱で溶かして接合するスポット溶接という方法が一般的です。しかし、アルミのスポット溶接は通常の3~4倍の電気が必要なため、品質が安定せず、量産性が著しく低下するというデメリットも抱えています。近年では、「アルミと鉄」や「銅とチタン」のような異種金属の溶接をはじめ、構造用接着剤を用いた最新の溶接技術にも積極的にチャレンジしています。お客様からの要望は上がり続けていますが、自分の手がけた試作が、数年後の未来につながっていることを実感できます。まだ世に出る前の、未知なる製品の根幹に携わるだけに、成功したときの達成感は言葉にできませんね。

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