仕事紹介

子どもの頃からの憧れのレーシングカーを、今、自分の手で創っている。

子どもの頃からの憧れのレーシングカーを、今、自分の手で創っている。

私は、子どもの頃からレーシングカーに憧れて、『大人になったら、かっこいいレーシングカーを自分でつくりたい!』と本気で思っていました。高校を卒業後、レーシングメカニックの専門学校に入学。結果としてメカニックにはなれなかったものの、レーシングカーに関わる仕事がしたいという思いを諦めきれませんでした。そんな時に見つけたのがトピアでした。神奈川の事業部ではレーシングカーをつくっていると聞き、ここなら自分の夢が実現できると思い入社しました。あまり知られていませんが、レーシングカーにはカーボンという素材が使われています。カーボンとは炭素繊維のことで、軽さと強度を両立し、弾性にも優れるため、『鉄よりも強く、アルミよりも軽い』と言われる夢の素材。航空宇宙から工業製品、スポーツ用品など私たちの身近なところでも幅広く使われており、これらのカーボン製品に特化しているのが複合材部なのです。実はレーシングカーは、エンジンなど機械として機能する部分を除いて、すべてカーボンで作られているのです。

手作業でしかできない、繊細な領域。

レーシングカーの製造工程はまず、大きさ10cm~2mの型にプリプレグと呼ばれる布状のカーボンを手で一枚一枚貼り、型の内部を真空・高温状態にして圧力をかけて成形します。『この部分は、衝突のエネルギーを吸収できるように十分な厚さにしてほしい』『あの部分は軽量化のために、より薄くお願い』など、お客様の要望に合わせて何層にも重ね上げ、成形後は磨き、本社で加工(接着・穴あけ)を施して納品となります。大量生産の民生品とは違い、作るものすべてに個体差があります。型やプリプレグの状態、気温、湿度などにも左右されるので、機械ではできない繊細な手作業が必要。自分の腕と勘を頼りにつくる職人的な技術が求められます。ずっと憧れていたレーシングカーを自分でつくり、サーキットを疾走する姿を見ると、この仕事を選んで本当に良かったと心から実感しますね。

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